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No. 438

アナログ レコードの人気が再燃している

世は正にデジタルの時代であらゆる物がデジタル化しつつあります。
例えば昔はアナログ レコードでしたが今はコンパクト ディスといった具合です。
アナログ レコードからコンパクト ディスへの移行は急速に行われ、
レコードの生産は終了しましたがレコード針は細々と作り続けられていました。
根強いファンが多いので暫くは需要が有ると判断しての事でしょう。

また、コンパクト ディス一色になったかと思われたその陰で、
細々とターンテーブル(レコード プレーヤ)も作り続けられていました。
その様な背景の中で数年前からコンパクト ディスの売れ行きが落ちて来ました。
時期を同じくしてレコードへの人気が高まりつつあるようです。
その様な状況を受けてターンテーブルの生産も一頃より増えて来ました。

勿論、コンパクト ディスの売れ行きを落としている本当の原因は別に有ります。
ネットワーク経由でダウンロードして購入する形態の普及も関係あるでしょうし、
音楽離れが進行しているのかも知れません。
現時点ではアナログ レコードの人気が以前の様に復活した訳では無いです。
しかし、各社生産を中止していたアナログ レコードがまた再開され始めています。

既にレコードを数多く所有しているオジサン世代のみならず、
全盛期を知らない若者も購入しているようです。
コンパクト ディス離れをした若者がアナログ レコードに興味を示すからには、
アナログ レコードにはコンパクト ディスには無い魅力が有る筈です。

その大きさに伴うジャケットや歌詞カード等の紙面の充実という意見も有ります。
確かにそれも一役買っているように思います。
デジタル音源の硬さが嫌われて柔らかい音が好まれた結果という意見も聞きます。
それも間違ってはいないかも知れません。

私はアナログ レコードとコンパクト ディスの最も大きな違いは、
それを実際に聴く時の環境とか心構えとかに有るような気がします。
アナログ レコードはコンパクト ディスに比べてその扱いが格段に面倒です。
アナログ レコードを聴く時は自宅等にオーディオ セット(ステレオ)が有り、
ターンテーブルに載せて傷つけないように慎重に静かに針を落として再生します。
無造作に扱う事などもっての外なので必然的に大事にします。

mp3 に変換して外に持ち出す事も容易では有りません。
一見どれも負の要素のように思えるのですが寧ろそこが重要なのかも知れません。
ウォークマンから始まりメモリ オーディオ プレイヤへと繋がる流れは、
何時でも何処でも音楽を持ち歩いて聴けるように変化させました。
リスニング スタイルの変化で便利になりましたが、
それに伴って音楽は聴くものから聞き流す物になってしまったのかも知れません。

丁寧に扱わないものには愛着など生まれません。
従ってマニアやコレクタ等も生まれ辛い環境になります。
音楽は頭の中で鳴らすものでは無く空間で鳴らして残響と共に聴くという、
本来のリスニング スタイルに戻して聴くべきです。

レポート用

写真は(株)エルプ社の特殊なターンテーブルです。
普通のターンテーブルはダイアモンド針等でレコードの溝をトレースして、
その振動をカートリッジが電気信号に変換したものをアンプで増幅して、
スピーカのコーンを振動させて音圧に変えて漸く聴けるようにしています。
レコードは再生する度に僅かながら針との摩擦で摩耗して行きます。

写真のターンテーブルはレーザで非接触で読み取るので摩耗が起きません。
原理的には理想のターンテーブルですが、
100 万円以上するので私は実際に聴いた事は有りません。
こういうマニアックな物が存在する処にこそマニアが居るのかも知れません。
[No. 438] 2017/11/17(金) その他のH&S track back(0) comment(0)

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